冬期講習に向けた集客を見直す!傾向と対策

もうすぐ冬期講習がはじまりますね。学習塾の講師の皆さんや、教室を経営されている方は、入塾を見据えた冬期講習の準備に追われているのではないでしょうか。
今回は、そんな忙しい合間でもサクッと見て頂ける、冬期講習の集客で意識してほしいことをお伝えします。
ぜひ、冬期講習の準備に役立てて頂ければ幸いです。

集客の傾向

学習塾の集客といって、はじめに思い浮かべるものは何ですか?
私が学生の頃は、圧倒的に口コミでした。
一般的に塾の集客としてイメージされるのは、口コミ(紹介)やチラシ、最近では公式サイトやWEB広告なども多くなってきたのではないでしょうか。

結論から説明すると、塾の集客は様々な視点からアプローチ出来る方法が増え、複雑化しています。さらに、そのどれかに集中すれば良いというものでもなく、多方面からのアプローチが必要になってきているのです。

決済者である保護者の立場から考えてみてください。そこには、常に持ち歩くスマートフォンで、気になったらすぐに検索できる環境がそあります。さらに、気になった情報を共有するときには、「今度会う時チラシを持っていくね!」ではなく、「今URL送るね!」に変化してきているのではないでしょうか。

しかし、チラシやサイトなど集客に使う媒体には特性があります。そのため、これからの時代の集客では、媒体の得意とする分野を把握し、組み合わせて使うことをオススメします。

冬期講習でメインとして発信したいのは、どっちの情報?

前項で、集客の例としてチラシとサイトを取り上げました。簡単にかみ砕くと、提供するまたは受け取る情報には2種類あります。

今すぐ使いたい情報か、保管して検討したい情報か。

WEBサイト(申込フォーム)などの発信方法は、すぐにアクションを起こさせることを狙っています。ここで言うと、冬期講習を申し込むか、見送るかですね。つまり、直近のイベントごとに対しての集客に向いているのではないでしょうか。

一方チラシやパンフレットといった発信方法は、今じゃなくても良いけどいつか使うかもしれないから保管しておく、というところを狙っています。そのため、所在地やカリキュラムなど、頻繁に変わらない情報、いつか入塾を検討してもらえる情報を掲載することが多いため、長期的な集客に向いているのではないでしょうか。

さて、ここからが本題です。
あなたの教室で、冬期講習前に発信したいのは「冬期講習」「入塾」どちらの情報ですか?

恐らく回答は、「どちらも」ですよね。
入塾までを呼びかけたい理由は、塾として、継続的に安定した収益を得るためには、ある程度の生徒数を確保していく必要があるからではないでしょうか。しかし、入塾した生徒はやがて卒業していきますし、途中で退塾する生徒もいるのではないでしょうか。そんな時、生徒数を確保するためのイベントが「冬期講習」などの季節講習にあたります。

冬期講習は、入塾させるための「イベント」でもある

<中学2年生の直近スケジュール>

12月~ 2年学期末テスト
    冬期講習
2月~ 受験に向けた検定取得の時期
4月~ 新学期(中学3年生へ)
5月~ 中間テスト
7月~ 期末テスト
    夏期講習
10月~ 中間テスト

中学2年生を例として取り上げましたが、ここで意識したいのは、定期テストに加え受験の対策も並行していく必要がある学年だということです。
まだ受験に対する意識が低い中学1年生や、受験まで時間が無く効果をすぐに求める中学3年生とは異なり、受験に対する意識も高まりつつ、受験まで時間も少し余裕があります。

実際に私の周りは、中学2年生から成績を上げる+内申点を上げるために各種検定資格を取るために塾に通い始めました。私も兄が通っている塾に入塾し、成績を伸ばしつつ英検や漢検などの資格を取らざるを得ませんでした。周りが意識し始め、うちの子もそろそろ塾に通わせないと置いてけぼりになってしまう!と保護者が危機感を持ち始めるこの時期に、集客のチャンスがあるのです。

中学2年生の生徒を獲得するチャンスが季節講習

中学2年生、もしくはその保護者が受験対策として動き始める今の時期は、以前から塾に通っている友達に紹介してもらう、自ら塾を探すなど、顧客の方から塾を探してくれるチャンスの時期です。

冬期講習は、短期間だけ参加してみて「入塾」を検討させるイベント的役割を担っています。
また、既存の生徒に対してもチャンスがあります。それは、通常授業より少しお高い冬期講習の授業、とそれに使うテキスト購入です。やみくもに新しいテキストを購入させる必要はありませんが、短期間で学べるカリキュラムのテキストは、通常授業と冬期講習の差別化を図るために有効的です。

新規の生徒に対しては、この冬期講習でモチベーションを引きだしてあげて、このまま成績を伸ばしましょう!とアプローチ出来る。一方、既存の生徒に対しては、ここでの講習次第で継続するか退塾させるかを決めるシビアな時期でもあるのです。

冬期講習以外に、夏期講習もチャンスになりうるでしょう。

チャンスの時期が分かったら、打ち出す訴求内容を考えよう

ここからは、集客の実践的な話になります。
まず意識していきたい事は、入塾させる為に「なにを伝えたいか」です。いくらプロモーションが良くても、内容に魅力が無かったら、入塾というゴールには繋がりません。

例えば、他の塾と違うところはどんなところですか?
どういう生徒が多いですか?
どういう教科や、教育スタイルが生徒を伸ばしていますか?
ここで、「誰に何をどのように」という集客の基盤を作っていくことが重要なのです。

さらに、冬期講習に置き換えてみてください。
上記で考えた人たち(ターゲットの保護者)を集めて、入塾させるためには、どんなカリキュラムにするべきでしょうか。
生徒を一番に思いやることも大切ですが、考えやすい視点としては、その保護者はどういう事を塾に求めており、どんなことにお金を払えるかという点です。決済者のメリットも忘れずに取り入れましょう。

冬期講習や入塾など、集客の媒体にはめていく

どんな媒体がどんな内容に向いているかという話です。
広告媒体は大きく分けて2種類あります。

<オンライン広告>一般的にWEB広告としてくくられるもの

・リスティング広告
・ディスプレイ広告
・SNS広告 等
→効果計測が可能だが、専門的なスキルが必要

<オフライン媒体>

・マス広告(テレビ・ラジオ)
・チラシやパンフレット
・看板 等
→身の回りの手軽なものから始められるため露出が保証されるが、向き不向きがある

どちらが塾に合っているのか。。。
前項でも取り上げた通り、オンライン広告とオフライン広告の両方を活用をおすすめします。即時性を求めるのならば、何かしらの特典を用意し紹介を促すことも悪くないでしょう。
しかし、教室の経営を長い目で見た時、汎用性と継続価値のあるものは何か、計測出来たら次の”イベント”でも活用できますよね。そのため、効果が目で分かるオンラインの広告と、いつでも思い出してもらうきっかけを与えることができるオフラインの広告、組み合わせることが重要なのです。

さいごに、最重要ポイント:ゴールの体制は固まっていますか?

入塾させる事がゴールなら、保護者の方に検討していただけるよう、お渡しするパンフレットは、出来ていますか?ここが崩れていると、誘導まで出来ても逃してしまう可能性があります。

入塾する際に必要な書類や手続きといった体制は今のうちに整えて置きましょう。

どんな広告が自分の教室に合っているか分からない、組み合わせると言っても具体的に何をしたらいいのか分からない。そんな時は、広告代理店に相談してみるのはいかがでしょうか。

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