はじめに
飲食店の集客でもSNS(=Social Networking Service)の活用が多く見られるようになってきました。拡散力があるはずなのに本当に集客に繋がっているのだろうか、とりあえずアカウントは作ったけど投稿が止まってしまっている…なんてこともあるのではないでしょうか。
眠っているアカウントの再活用や新規作成に向け、SNSを飲食店の集客ツールとして活用していくためのポイントをお伝えします。
目次
SNS運用で悩むのは適切なツールを使って発信が出来ていないから
飲食店がSNS公式アカウントを作成しても活用できていない例は以下のようなものが挙げられます。
- どのツールが適切かわからない
→InstagramやFacebookやTwitterなど複数のツールを使っている
- ネタ不足
→投稿の構成が難しく考えられない/どんな内容を投稿をすればよいのかわからない
- ユーザーの反応がない
→フォロワーが少ない/SNS=拡散力のはずが、ターゲットに認知されていない
上記のようなSNS運用の悩み事は、自店舗にとって適切なSNSツールは何かを把握しきれていない事が原因だと考えられます。
自店舗に合った適切なツールを探して行くためには、まず以下を考えてみましょう。
「どんな人に」
「どんな時に」
「どんな情報を見てもらいたいか」
飲食店が集客にSNSを活用すべき理由
そもそもなぜ飲食店が集客にSNSを活用すべきか、俯瞰的にみたSNSのメリットが以下です。
- ブランディング
→情報の発信によって見込み顧客「ファン」を作っていくのに有効的 - 低コスト
→基本的には無料で使用できるものがほとんど - 拡散できる
→ユーザーの趣向に近い投稿のみならず、拡散されているトレンドも目に触れる - 位置情報を管理できる
→飲食店の基本情報と連携させる事ができ、来店や予約までの導線を確保できる
ここで押さえておきたい飲食店の集客におけるSNS利用目的は「ファン」を作る事です。
商品を販売するのでは無く、飲食店の付加価値を発信して、いつかここに行ってみたい!と思わせることが重要なのです。SNSの活用は、飲食店のブランディング(ユーザーに良いイメージを持たせる)の一つとしてオススメ出来るでしょう。
SNSの特徴
飲食店の集客にSNSを活用すべき理由と、それには適切なツールの選定が必要ということを前項でお伝えしました。では、具体的にどのような特徴があるのかを見ていきましょう。
今回比較検討するSNSツールは、以下の4つです。
- LINE
<代表的なSNSとその特徴を比較>
LINE | ||||
何を発信 | 世界観の発信 | 信頼性の高い情報発信 | リアルタイムを発信 | 確実に届ける(ブッシュ通知)発信 |
発信属性 | 画像系 | コミュニケーション系 | コミュニケーション系 | メッセージ系 |
ユーザーメリット | 一目で認識出来る | ボリューム大きい投稿も違和感無く自然 | トレンドのキャッチ | 付随コンテンツの閲覧 |
利用シーン | 娯楽として利用 | 実名のため慎重な利用 | 著名でラフに利用 | プライベートな情報と併用 |
投稿例 | 写真と#で注目を集める | 裏側のストーリーや重大な情報の発信 | 話題性のある投稿や素早く拡散したい情報 | 定期的なキャンペーンやクーポン |
上記の比較で、自店舗に合った発信方法はどれかを考えてみましょう。
「どんな人に」
「どんな時に」
「どんな情報を見てもらいたいか」
インスタは得に飲食店と相性良し
文字のみで発信するよりも、シズル感のあるビジュアルでインパクトを与えそれに付随する形で情報を発信する方が、飲食店の情報として認知しやすくユーザーも興味を持ちやすいのではないでしょうか。そういった意味で、画像や動画の投稿がメインになるInstagramは飲食店と相性が良いと言えるでしょう。
ポイントは4つ
- ファン作り→目的はファンを作る・増やすこと
- 定期更新→コンスタントに投稿し、止めない事が重要
- 写真を多く→飲食店の武器でもある料理のビジュアルを最大限に活用
- 「#」や位置情報→共感したユーザーが更に検索・共有する仕組みをつくる
運用していることを店内でも認知してもらうことが大事
SNSの活用で、飲食店の情報を外に発信するだけではなく、SNSアカウントを運用していることを店内でも認知してもらうことが重要です。
例えば、フォローサービス特典を用意したり、SNSからも予約できるといったユーザーメリットと自店舗のSNS運用で悩んでいる点をつないであげることも、双方にとって有効的なのではないでしょうか。
活用の注意点
- すぐに結果がでるのではなく、ブランディングとして活用
→前項でもお伝えしましたが、飲食店の集客におけるSNS利用目的は「ファン」を作る事です。見込み顧客を作るという目的の為、自店舗の情報を発信し、良いイメージを持ってもらう事が重要なので、ここでの「結果」である来店までは、ある程度時間を要するでしょう。それでも定期的に投稿するメリットは、ユーザーは自分が欲しい情報を、過去の投稿からも遡って探す可能性があるからです。
- 適切なツールを選定して、まずは1つから運用
→初めから広く浅くツールの運用をするのは、投稿が止まってしまった際、古い情報で止まってしまう為、ユーザーにマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。適切なツールを選定して、定期的にコンスタントに情報を更新していくことで、最新の情報を常に届けることができる一つのホスピタリティとも捉えることが出来ます。
- 炎上しそうな内容は避ける
→投稿する写真や動画やそれに付随する文章には細心の注意が必要です。一度下がってしまったイメージを元通りに修復するのはかなり難しいでしょう。飲食店での悪い例として、他店の誹謗中傷や、投稿を見ている人が不快に感じる表現など、モラルに欠ける投稿は注意しましょう。投稿前に第三者に内容を確認してもらうなどして、適切な情報発信を心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたか?前回の「飲食店の集客方法は変化している!コロナ禍で有効な集客方法とは?」に続き、SNSを活用し付加価値を発信していく飲食店の集客についてお伝えしました。今回のポイントは、SNSでの情報発信はブランディングの一貫として捉えること、適切なツールを選定して運用することです。どのツールにおいても、何をどんな方法で誰に伝えるかを意識していくことが重要です。